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若いピアニストへの手紙

「若いピアニストへの手紙」というタイトルの本、若くありませんが読みました。

この本の著書、ジャン・ファシナ氏は「ピアニストの基礎」の著書、田村安佐子氏と同じように、ピアニスト、マグダ・タリアフェロに師事していたそうです。

この本は具体的な練習方法などには詳しく触れていませんが、私が今までモヤモヤしていた問題の答えが書いてあったり、目からウロコだったり。

例えばバッハのペダルについて。

現代のバッハ奏法ではペダルを使うことが当たり前で、私もそうやって習いました。が、ある恩師がオルガン奏者に転身し、「バッハにペダルを使うのはおかしい」とおっしゃているのを聞いたことから、バッハのペダルに関してはかなり迷っていました。

が、この本には「バッハにペダルが必要なことは明らか」と書かれており、その理由として、「チェンバロ※にはダンパーがなく、それゆえ弦の振動がずっと続く・・中省略・・こうした理由から、ペダルはいつでも、ただし注意深く用いるべきである」とあります。

他にもショパンのルバートや、ピアノ教育者がどうあるべきか、テクニックの練習の問題点など、思わず引き込まれてしまう内容がたくさん。また、「スタッカートの跳躍はノミが跳ぶ程度のものにとどめること」というような表現もあり、楽しめました。

いろんなピアノ奏法の本を読んできましたが、本によってはまったく反対のことが書かれている場合があります。例えばテンポの速い曲はゆっくり練習しても意味がない、と書いてある場合もあれば、ゆっくり弾くことこそ大切、と書いてある場合もあります。

ピアニストが10人いれば、10人が全く同じ内容の練習をしているはずはなく、練習方法は人それぞれ。だから「どちらが正しい」とは言い切れないような気がします。大切なのは、今の自分、あるいは生徒にとって、どういう練習が有益なのか見極めること。

若くなくても、ためになる1冊でした。

それにしても・・・・。

「若くないピアニストへの手紙」という本、誰か書いてくれないかしら?

※バッハの時代にはチェンバロが使われていました。

                              ドルチェピアノ教室

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