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音楽家の社会史

先日読み終わった、「音楽家の社会史・西原稔著・音楽の友社」。

この本には過去の音楽家達が、当時の社会の中でどのように生活していたか書かれています。今となっては「偉大な作曲家」と崇められている作曲家たちも、生活に困ったり、仕事に苦労していたりしていたようですよ。

例えばハイドン。17、8歳のまだ将来の展望が開けなかった頃、流しのセレナード楽団に加わって、生活の糧にしていたとか。

多くの音楽家が音楽だけでは生活できず、出版や楽器販売、楽譜の模写などの副業を持っていたそうです。クレメンティは作曲家でありながら実業家だったし、ピアノのメーカーで有名なプレイエルも、実は作曲家だったのですね。

もちろん、リストやショパンのように音楽だけで華やかな生活を送ることが出来た人もいたのですが・・・。

リストは自分が恵まれた境遇にあっただけに、仕事に恵まれない多くの音楽仲間を見て、音楽家の社会的地位の低さに嘆いたとのことです。 

現代社会においても音楽で生活をしていくのは非常に難しいと痛感していますが、昔の音楽家たちも同じだったのですね。

また、コンサートを聴きに来るのは貴族の人たちが主だったため、コンサートの開始時間は貴族の生活に合わせていたそうです。当時の音楽家は貴族の支えがあってこそ活動ができたわけですから、いろんな面で貴族の生活に迎合していたのでしょう。

私たち現代人が過去の作曲家の作品と向き合うとき、当時の生活様式を知ることが、曲を理解するうえでの一つの手がかりとなると思います。私は一人の人間としての作曲家の人生を知ると、その作品にしみじみとした愛着がわきます。

いろんな意味で、過去の作曲家に親近感の湧く一冊でした。

                             金沢市 ドルチェピアノ教室

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